まるで写真!95歳の色鉛筆画 妻の入院きっかけに描き続ける 福岡で個展

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 色鉛筆画家、安藤徹さん(95)=福岡県那珂川町中原=の個展「安藤徹の世界」が1~3日、ミリカローデン那珂川(同町仲2丁目)で開かれる。看板職人として鍛えた手で色鉛筆を握り、地道にこつこつと描いた写真のような仕上がりの約20点を展示する。入場無料。

福岡市生まれの安藤さんは15歳で看板店に弟子入り。戦後は独立し、85歳まで仕事を続けた。映画館専属で新作の看板を手掛けたころは「盗み見されないよう、真夜中に作業することも多かった」という。

 80歳を過ぎたころ、8歳年下の妻キミ子さん(故人)が入院。世話になる病院に絵を贈ろうと思い、色鉛筆を手にした。「看板では筆やはけを使ったので油彩や水彩の方が簡単だが、道具が多いしアトリエも必要。色鉛筆ならこたつですぐに描ける」のが理由だ。

雑誌で見て気に入った写真などを模写するスタイル。はけなら作業は早いが、色鉛筆だとどんな大きな絵でも1本ずつ線を重ねるしかない。「本当にくたびれるが、出来上がった絵を見ると喜びというか爽快。美人画なんか、『誰が描いたとやろか』と思うほど」と笑う。そしてこう続けた。「そんな作品を人に見てもらうことがまた、幸せ」

=2017/09/01付 西日本新聞朝刊=

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